埋蔵文化財
家を建てる土地から、
昔の暮らしが見つかることがあります
― 知っておきたい「埋蔵文化財」のこと ―
土地の中に、歴史が眠っている?
家を建てる際はいろいろと事前確認が必要で、その中の埋蔵文化財調査について今回はお話ししたいと思います。
東京都荒川区には、縄文・弥生時代から奈良・平安時代、中世・近世までの遺跡が残っている可能性のある「埋蔵文化財包蔵地」があります。
設計を進める際には、建築予定地がこうした区域に該当するかを事前に確認します。
もし対象の区域だったら、どうするの?
対象区域に該当する場合には、建物を建てる前に調査が必要になることがあります。まずは試掘などで、 地面の中に土器や歴史的な価値のあるもの、
昔の建物などの「遺構」が残っていないかを確認します。
何か見つかったら?
事前調査で貴重な遺構や遺物が見つかった場合には、さらに詳しい本調査が行われます。
実際に本調査となった物件では、台所として使われていたと考えられる「釜場」の痕跡が発見された例もあります。
そこから、当時の人々の暮らしを想像することも楽しみのひとつです。

上の写真は釜場の遺構です
「家を建てること」は、未来の暮らしを創造するだけでなく、
過去の暮らし方を想像できる場所かもしれません。
工事のスケジュールに注意!
本調査が行われる場合、その間は予定していた工事を進められないことがあります。
上記遺構が発見された物件は、約1ヶ月間調査に要したので建築工事はストップしていました。
調査・発掘が終わると、掘り起こした土を戻して整地し、その後に工事を再開します。
そのため、設計の際は早い段階で区域に該当するかを確認しておくことが、必要です。
何千年も前のものかも!?
地域によっては、古墳時代の遺構や土器だけでなく、さらに古い縄文時代の遺構や土器が見つかることもあります。
縄文時代は今から1万年前になりますが、土偶や埴輪などが発見される可能性を考えると、少しロマンを感じませんか?

doguu haniwa
設計の仕事は、これからの暮らしを創造するだけでなく、
その土地が歩んできた歴史にも触れることができるのは、土器に興味がある私にとっては
魅力のひとつです。
